ご存知の方も多いと思いますがここ数年のバーキン、ケリーの中古市場の値上がりは
目をみはるものです。
ケリーについて言うとV金具以前のケリーは程度の云々以上に5、6年前は余り人気の
無い商品でございました。昨今のV金具の物ですと10年前のお品物でも当時の購入価格を
上回る価格で取引されています。
バーキンにについてもこの数年の間にエルメスは平均2割以上に値上げしています。
直接は原材料の高騰を理由に上げますが、実際には為替レートに起因するのが理由では
無いでしょうか?実際にヨーロッパブランドは本国での売上以上に日本を始めとしたアジアの
売上に頼っております。
値上がりについて言うと、確か5年程前のバーキン クロコモデルも500万円以内で購入が
可能でしたが、現在はバーキン30 クロコは700万円持って行かないと安心して購入出来ない
状態になりました。
この様な相場を牽引しているのは誰でしょうか?
それは巷でよく爆買いと話題となる人たちです。
原因を考えると、幾つか理由が考えられます。
・余裕の有るお金で買いに来た。
・日本で買った品物は中国国内の品物より信頼される。
・仲介業者が積極的に買い付けている。
最近ニュースでも取り上げられましたが、中国国内でのブランド品の販売価格は日本より高い
そうです。余り気にされる方が少ない様ですが、実際にブランド品の直営店の販売価格は全世界
同じ価格と錯覚されていますが、実際にはかなり違います。
現在の為替レートで考えても一般的に日本定価の2割ー3割ユーロ価格安いです。
とすると日本の価格よりも中国での販売価格が2割近く高いとすると日本に購入しに来られるのも
納得します。
エルメスのバーキン、ケリーについて言うと、金具がゴールド金具の方がシルバー金具に比べて
10万円近く高く販売されています。(エルメスでは当然同じ価格です)
日本人の好みから言うと、金よりもプラチナを好むのと同じくシルバー金具の方を好むハズですが
実際にはゴールド金具が高いのは日本人以外の購入を期待して価格設定されています。
この様な傾向はまだまだ今後も続くと思われます。