ルイ・ヴィトンは勿論ルイ・ヴィトンさんが1820年代パリに出て来て、旅行用トランク等を作るアトリエを開いたのが始まりです。しかし現在の様に注目される様になったのは皮肉にもルイさんが亡くなった後からのことです。
現在では昔のモノグラム柄のスーツケースはびっくりする様な金額で取引されたり、ルイヴィトンのお店でもオブジェとして展示されていたりするのはルイヴィトンの象徴的な商品だからなんですね。
今は殆ど見られないスーツケース、今風のキャスター等の一切
無い大きな箱の様な形でした。と言うのもその当時旅行等を
するのは生活が相当裕福な人たちで、旅行の際は沢山の人を
伴って船旅等にも使えるような品物でした。
その後1860年代に万国博覧会でメダルを獲得するまでの
地位となり、欧州全土でも評判を得るに至ります。
その為王侯貴族等からも注文を得るようになりましたが、
元々その様な人たち向けの商品だったのです。
今でこそ誰もが手にする事が出来る様な時代になりましたが。
一般的に模造品対策で、その後モノグラムラインが発表されたと言われていますが、実際はダミエラインの考案から10年近く経ってからの発表だったので真意は判りません。
しかし今、ヴィトンと言えば松葉模様にLVのロゴが入ったモノグラムラインの登場です。モノグラムラインは日本の家紋を参考にしたと言うお話も有りますが、確かに日本古来からの家紋に似てはいますね。
日本に登場したのは1978年に東京に3店舗、大阪に2店舗の全5店舗を
オープンしたのを皮切りにその後も直営店を増やしております。
しかしながら1978年と言えば日本国内でもコピー天国の時期でも有りました。
ブランド品に関わらず全ての商品が売れると思えばコピー品が登場する様な時代でも有りました。
その様な時期ですのでコピー品をコピー品として世の中に出回っておりましたので、
必ずしも順風な船出では無かったと思われます。現在では日本国内では極一部のコピー品が有るのみとなり、メーカー各社の啓蒙活動の結果、ブランド品としての地位も確立しております。
またルイヴィトンも87年にシモンエ・ヘネシー社と合弁し「LVヘネシーグループ」として、
世界的な大ファッション会社へと変貌しております。
その中でも日本での売上は全世界の半分を超える勢いとなっております。
最近では草間彌生を起用してパリと日本のみの限定モデルを発売して話題になりました。
その前は2003年に日本人デザイナーの村上隆とのコラボレーションによる黒地、白地にモノグラムを配置したモノグラムマルチカラーを発表しました。この派生系としてモノグラム・チェリープラッサムやキャラクターのパンダをモチーフにしたモノグラム・パンダなどもあります。
ルイヴィトンが他のブランドメーカーと違うのは色々な素材を利用して
多彩なラインを世に出していることではないでしょうか。
- モノグラム
- モノグラム・ミニ※
- モノグラム・ミニ・マルチカラー※
- モノグラム・ヴェルニ
- モノグラム・マット※
- モノグラム・マルチカラー
- モノグラム・デニム※
- モノグラム・アンプラント
- モノグラム・グラセ※
- モノグラム・ミニ・ラン※
- モノグラム・イディール
- モノグラム・マカサー
- ダミエ
- ダミエ・アズール
- ダミエ・グラフィット
- ダミエ・ウェストミンスター
- ダミエ・ジェアン
- エピ
- タイガ
- スハリ
- マヒナ
- ノマド
- ユタ
- アンティグア※
- アンプラント
また多彩なデザイナーとのコラボレーションによる沢山のコレクションモデルも発売しております。2001年日本人には馴染みの薄かったマークジェイコブスによるグラフティーラインはセンセーショナルな登場でした。
当時サッカー界で有名な中田選手が愛用したことでも日本でブレイクしました。また日本人の大好きなヴェルニラインもこのマークジェイコブズによるデザインでもあります。
その後も2008年「モノグラム ウォーターカラー」、
2009年「ビーチコレクション」、2010年「コスミック」、
最近では2012年春夏コレクション、2013年春夏コレクション
定番商品とは別に最近では限定コレクション等の発売しております。
2013年のサマーコレクションではネヴァーフルの
イカットシリーズが今でも人気で、定価を超えるお値段で
中古ショップで売られております。
この様な現象は殆どルイヴィトンに限ったもので
他のブランド品にはその様な現象は殆ど有りません。
やはり日本人はヴィトンが大好きなんですね。