当店はネット販売の為年末年始も休まず営業しておりました。
意外と年始は深夜にかけてご注文や査定依頼が多いのがこの時期の傾向です。
しかしこの時期特有か何時もネットサーフィンをしておられる以外のお客様からの
お問合わせも増える時期です。
元旦に販売したルイヴィトンのバックについてお客様からお電話でお問合わせを頂きました。
これは贋物では無いかと言う趣旨の内容で御座いました。
・シリアルコードがおかしい。
・ヴィトンの証明書が無い。
上の様な内容で御座いました。
シリアルコードですが、これはルイヴィトンが何処の工場で何時製造したかが判る物です。
意外とこれについては名前は知って居るが意味を理解していないお客様が多いです。
シリアルコードとは頭のアルファベットが工場を表し、その後に続く数字は製造時期を
表します。そしてこのコードの捺印を革のタグに表示してバックと一緒に縫い込まれるのが
一般的ですが多数の例外が多いです。現在はバック本体に刻印されることが多くなかなか
判読するのが難しいです。またこのデートコードは通常見え難い箇所に付けられ鞄等を製作
した後には付けられない場所に有ります。もし製造後に後から付けられている場合には贋物
の場合が多いです。この様な付け方は他のブランド品にも通じるものです。万が一後から
縫い付けられている場合には真贋に真偽が有ります。
ルイヴィトンの証明書についてですがこの様な証明書は有りません。お客様によっては
ヴィトンのブティックで発行して頂ける領収書を証明書と思っておられる方もいらっしゃいますが
これは違います。この手の証明書として機能するのはシャネルのGカードでしょうか?
シャネルのGカードは通し番号が付けられており、商品一つ一つに同じGカードの番号とフォログ
ラムシールが付いております。その他のプラダのGカード等は証明書としては殆ど機能しません。
プラダのGカードには販売店の印と販売日が記載されており、この記載が無いと買取をしないお店
等もございますが、実際には全ての正規品が印字されている分けではありません。またイタリアの
アウトレット等で購入した場合には印字はされません。
これらGカードにも多数の贋物が実際には出回っており、Gカードの真贋についても判断が必要に
なります。たとえばシャネルのGカードを取っても初期の頃は材質が厚紙で出来ておりました。
その後プラスチックに変更され現在はホノグラムシールが貼られたGカードになっております。
簡単な真贋方法としてはカード製作時に大きな板から金型で抜いておりますので角がとがって
居るのが本物です。キャッシュカードの様に触ってツルツルしているカードは贋物の可能性が
高いです。
この様にシリアルコード、Gカードを取っても基本が有りつつ例外のケースの方が多いのが事実です。
素人判断でせっかくのお買い物を台無しにしてしまう前に信頼出来るお店で購入するのが一番の近道だと思います。